Archive for the ‘僕らはこんな本を読んでいる’ Category

僕本~Amazonアフェリエイト一番乗り~

Sunday, June 21st, 2009

だぞー。

今回紹介するのは、デーヴィッド・マコーレイ作の、『道具と機械の本』。私の人生を間違いなく左右している本だ。
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私は実は画像に写っている新版よりも、旧版の方が好きなんだけど…。
どちらにしろ、面白い本なのは間違いない。本というよりは絵本かな。
斜面に始まり、ねじ、てこ、滑車、ピストンとクランク、…火の利用…電磁気力、核分裂、核融合まで図で解説が書いてある!!!
小学校3年生か4年生の時に小学校の図書室で見つけて、小学生には重い大型本だったんだけど、正しく貪るように読みましたね。
原点からは大分離れている(これを読む以前からそういうものは好きだった)けど、これほどいい本にめぐり合えなかったら少しは方向がずれてたかな。
勿論子供向けの本、厳密さはそれほどでもないけど、今読んでも十分面白いのは、紹介する道具の選択が冴えているのと、なぜかいつもマンモスが出てくる短い挿話の中で、道具がはたらく時に人間が利用している様々な現象のエッセンスが、直感的に掴めるよう書かれ(描かれ)ているところが素晴らしいんだろう。
小学生でも理解できるレベルで、これほど広範囲を扱い、楽しく、かつかなり正確に書いてある。
著者(本業は建築家)の知識の範囲もさることながら、綿密な下調べをうかがわせる凄い本です。
中々こういった本を日本人は書かないんですよねー。(偏見だ)

新版では、旧版になかった「ディジタルワールド」という章が追加され、若干他の章のページが削られています。
しかしこの新章は、残念ながらコンピュータを理解していない人が読んでも良く分からない。
他の章のレベルが高すぎて、この章はとても残念な感じになっています。
この本を小学校6年生ぐらいに親にせがんで買ってもらったのですが、当時は新版に追加された章のイメージが湧かなかった…。
応用的にどう使われているかはよく分かるのですが、この本の魅力である原理的な部分が良く分かる、って所までは行ってません。
おそらくマコーレイ氏はコンピュータを理解していたのですが、コンピュータの発達に合わせて急遽追加したため、説明の仕方を十分に寝る時間が無かったのではないか、と不遜なことを考えています。
コンピュータの原理を別の本で大体理解した高校一年生くらいになって読み返すと、「あーそういうこと」と頷けるのですが、小学生当時の知識ではちょっと厳しかった…。

コンピュータを理解した本についてはまた別の機会に譲ります。

書評『好き好き大好き超愛してる』

Tuesday, June 9th, 2009

『好き好き大好き超愛してる』を読んだ。
私がおよそ読みそうにないタイプの本であるし、
実際明日(下書きをしているうちに日付が変わらないといいのだが)に備えるという目的がなければ、
多分私は読まなかったであろう本だ。

…ストレートに書くと酷評に見えるかもしれないので、ちょっとソフトに書こうか…。
この発言が既に酷評とか言わないように。まぁ気を取り直していきましょう。
本を開いて最初の感想は、「…行間、広くね?」だった。正直驚いた。
まぁ飛ばし読み(←警告1!)するのには適していると思ったが、ちょっとスカスカじゃね?とどうしても思ってしまう。
根が貧乏性なのだろう、同じ値段ならよりページ数が多くて文字数も多いほうがお得な感じがしてしまうのだ。
ついでに言えば、全体のデザイン、表紙、ページ数を表記した飾り文字などを見るにつけ、
あからさまに”女性向け”に作ってありますね。この本。(←警告2!)
その段階で、「覚悟のない男性読者」であるワタクシメにはダメージがでかかった。(←警告3!)

基本的に、私は物語の類については公の場でネタばれしないことにしているのだが、
今回は多少仄めかすことにしよう。許して誰かさん。
形式としては、短編集に近い。”恋愛”をテーマにしたと思しき短編
(思しいのは私にゃ恋愛が分からんからであって、決して「恋愛を書いてない」とか言いたいわけじゃないからね!)が、6つ位あって、
その内3つは明らかに一つのストーリーを分割してあるのだが、残りと”本体”の関係は定かではない。
“本体”の主人公である小説家の書いた作品と読めないこともないのだが、なんかちょっとちぐはぐ。よく分からない。
すべての共通点は、「男女の恋愛を扱ってい」て、「女性が死にそう」あるいは「女性が死ぬ」。で、「男は肉体的にはぴんぴんしたまま残る」。
悲恋ってやつなんでしょうか。

書評を書いている内にどんどん分析的になっていく自分に嫌気がさしているのだが、まぁ自分Zの暴走を暫くは放置しようか。
恋愛を外的要因で”破壊”して、何が恋愛なのかとか、成立要件(妙な表現だ)とかを明らかにするってことなんでしょうかね?
あとは”祈り”ですか。願望を吐露することに意味があるのだ、みたいな?
いつも言い訳がましい文章を書く私ではあるが、ここまで言い訳がましいのも珍しい…。

私は、作中で登場した”ASMA(アズマと読ませる)”や”アダムとイヴのろっ骨融合”といったSF的ガジェットに目を奪われ、登場する”神”との戦争のような、
物語の背景にばかり注意を向けていた。全くどうでもいいが肋骨は漢字で書いて欲しい。
世界観とか設定好きの典型的SFスキーとしては、「キリスト教ネタか!?」とかドキドキワクワクしたのに詳細が語られず大変残念である。無念。
一般的なこの本の読者層からすれば、それこそこういう”些細な”ギミックはどうでも良いのかなー。

こういう、女性にターゲットを絞った(は言過ぎですかね?)本が、大学の読書サークルから多くの票を集めたとなると、極単純な推論をすれば、こういったサークルの構成員には女性が多いと言うことに。
幾ら何でも安直すぎだって?いや意外に安直な推論が当たるから世の中恐ろしい。(←警告4!)

あと目に留まった、というよりも気に入ったのは、主人公?の小説家と、その恋人(故人)の中学生の弟の会話の中で登場する、「友達がメタ化している」と言う表現とか、その辺のくだり。
私の解釈では、「友達」という関係がどういうものかに関する暗黙の了解が出来上がっていて、その枠にはまった「友達」という役を誰もが演じていると言うか、まぁそんな話らしい。
概念的な形式が実際の人間関係を規定しているみたいな。これは中々面白かった。

ただひたすら恋愛が分からんSFヲタの愚痴みたいな文章になってしまったけれども、普段小説を読む時にはこんな感じで読んでます。多分。
ここまで物語の流れに入り込んでないのもそれはそれで珍しいんだけど(←警告5!)、まぁそれは文章の責任よりも、私自身が気が急いていて立読みの斜め読みで1時間程度で読んだが故って部分が遥かに大きいです。
弁護に成っている様な成っていない様な…。

果たしてこんな評価を下す人物が某企画に参加していいのか!?甚だ怪しい所ではありますが、深く突っ込まないで下さい。
最後に全くどうでも良いことをもう一つだけ(コロンボか!)。このタイトル、変換するといつも「寵愛してる」になって笑ってしまう。どこの光源氏だ(笑)。お後が宜しくないようで。

自転車で

Saturday, May 23rd, 2009

久しぶりに市立図書館に行ってきた。自慢ではないが、いや自慢できないのだが、私は延滞の常習犯である。今回も、5/3に返却せねばならない本を、今日(5/23)まで返却していなかった。つまり、20日ほど延滞していたorz なんだか日記を書くたびにダメ人間っぷりをアピールしているだけのような気がするな。因みに、通常の貸し出し期間は14日つまり二週間である。延滞期間の方が長いとはナニゴトダ。

34日も図書館に行ってなかったのか。道理で最近周囲に本がない訳だ…。一応書いておくと、私はほとんど本を買わない。調達手段は、市立図書館か、隣の市の市立図書館(市同士が提携している)、学校の図書館、あるいは立ち読みである。一時期は、自分に掛かる税金分を取り戻す程度には利用していたのではないだろうか。最近はそれ程でもないが。

なぜと聞かれれば、1.金がない2.場所がない3.買うと読まない、と三拍子揃っているからである。特に3は、手元に半永久的にあると思うと、安心してしまってついつい他の本を先に読んでしまうのである。珍しく買った本の中には、そうやって積ん読の深い森の中に消えていったものも多い。まるで腐海。あるいはタクラマカンか。

さて本日の獲物である。

  1. 『不思議の国の論理学』ルイス・キャロル/柳瀬尚紀編訳-川出文庫(朝日出版からの再版)
  2. 『物理と数学の不思議な関係-遠くて近い二つの「科学」-』マルコム・E・ラインズ/青木薫訳-<数理を愉しむ>シリーズ
  3. 『今はもうない』森博嗣-講談社ノベルズ
  4. 『数奇にして模型』森博嗣-講談社ノベルズ
  5. 『機械仕掛けの神-ヘリコプター全史-』ジェイムズ・R・チャイルズ/伏見威蕃訳-早川書房
  6. 『Webデザイン-プロフェッショナルガイド-』ジェフ・カールソン+トビー・マリーナ+グレン・フリスマン/株式会社バベル訳-IDGコミュニケーションズ
  7. 『ライトノベル作家のつくりかた-実践!ライトノベル創作講座-』浅尾典彦+ライトノベル研究会-青心社

1.は、『ゲーデル、エッシャー、バッハ』の三人居る訳者の一人が書いた本で、GEBを読んだ時から読みたかったのだが、今日見かけたので借りてみた。

2.を借りるのはかれこれ三度目だろうか。知識レベルが上がるにつれて、読み取れる内容が変わっていく本である。要するにレベルたけーよ。

3.と4.は普通の?ミステリです。はい。やっとここまで来たぜ。

5.は前回に引き続き借りている。今年一月に出版された新しい本である。最後の方を読み切っていなかったので借り直した。

6.は見聞伝サイトを扱うにあたり、多少は読んでみようかと軽い気持ちで借りた。JavaScriptの本でも借りようかと思ってその辺の本棚に行ったのだが、残念ながらJavaScript関連の本は見つけられず。過去に見かけたことがあるので、誰か借りているのだろう。

7.はゼミ内で私が参加している企画の予習?である。私自身は基本的に物語の消費者であって、生産者になろうと思ったことはない。というか、ある時自分には世界設定とか、そういうものは書けても、物語(story)に出来ないなぁと気付いたので、それ以降物語を書こうとはしていない。故に、作家が産み出される過程についてほとんど何も知らない。てな訳で、目に付いたこの本を借りてみた。こういう本って、タイトルと中身にギャップがあったりするので、読んでみないと分からないが、どーなんでしょうね。

総括すると乱読ですね私。当たり前か。とはいえ、こうやって読書暦を付けると、乱読でありながらある点の周囲をぐるぐるぐるぐると回っている実体が良く見えるだろう。アトラクタに惹かれる蝶のよーに。実は余り広い範囲をカバーできているわけではないという…。触覚だけは蛾の如く大きく広げて置きたいものです。

あ、読んだら『僕らはこんな本を読んでいる』企画に投稿する予定です。先にブログに書いているのは、要するに木許さんのマネでございます。芸がないな。猿でもできる猿真似講座。

窪田-幅を広くと言っても興味のないものは読めんからなぁ-史朗