「東大先端研物語」(御厨貴編著 中央公論事業出版、2008)
「東大先端研物語」を3週間かかってようやく読み終えた。
先端研とは「先端科学技術研究センター」の略で、今通っている駒場Ⅰキャンパスから歩いて10分程度のところにある、もう一つのキャンパス(駒場Ⅱキャンパス)にある。(先端研の写真)
以前にも書いたように、もう一つの研究所「生産技術研究所」(通称:生研)と一緒に住んでいるが、どちらも大学院から行けるので1、2年生にはあまりなじみがない場所だ。
この本は2007年に20歳を迎えたのを記念して作られた本。
「先端」とは何なのか、「先端研」はこれからどうなるなのか、といったテーマを軸に書かれている。
軸は定まっているが、内容は20年間の歴史講演とパネルディスカッションの記録といろいろで、読む方にしては集中力の切り替えが必要だった。
先端研の組織のあり方、小規模のときのメリット、大規模になったときに失われたものと得られたもの。特に面白かったのは昔、キャンパス内のヒマラヤ杉をクリスマスツリーにした話。和気あいあいと楽しめる場所、組織の雰囲気はどうすればうまく作れるのだろうか。
「先端」とは何なのか?科学技術研究はどれも先端であって、そういう意味ではない「先端」が先端研にはある、あったのではないか。この本では「尖端」という表現も使って考えている。
今の先端研しか知らない立場からだと、先端研がそこまで安定した組織ではないということが驚きだった。
先端研という名前には他の研究所(海洋研究所etc.)と比べてやることの縛りがない。
東大内でも(文科省との関係も絡みながら)先端研の扱いは特別になっている。
そういった不安定さを含みながら組織がどうあるべきなのかを考える姿勢が勉強になった。
将棋名人戦は、いよいよ3−3で最終局にもつれた。来週は目が離せない。
でも名人戦の棋譜中継が有料であるせいなのか、情報が伝わってくるのが遅い。
そこまで有料にする意味あるのか。。
